2020/1/25 キャンプ報告会
今回は白石草さんからお話を伺いました。

◆甲状腺検査 18歳以下は2年ごと 現在4巡目 
これまで 疑い231名 摘出手術済174名 
地域がん登録と比較すると数10倍のオーダー

◆検討委員会 御用学者が結論ありきで進めている?
・チェルノブイリより福島の被ばく線量ははるかに低いので福島の甲状腺がんは事故の影響 とは考えにくい
・精密な検査のし過ぎで将来治療の必要ないがんを見つけている過剰診断の可能性高い
・子どもたちが不安になり心への影響に繋がる⇒人権侵害
・検査を中止または縮小すべき 特に学校の集団検診

☆チェルノブイリ原発事故後学校単位で長期保養を実施している旧ソ連各国と大きく異なるが、現在日本では主流の考え方にされてしまっている。
(ひどい対応だと感じるけれど、WHOの外部機関「国際がん研究機構IARCの見解と重なるもの)

一方でまともな動きもある
・国際環境疫学会 甲状腺がんが異常に増加 住民全てに定型的な健診を実施すべきと日本政府に勧告(2016年)

・鈴木眞一教授  福島県立医科大 日本内分泌外科学会理事長 甲状腺腫瘍診断基準ガイドラインのエキスパート 県内で甲状腺がん手術を多数執刀
「重症例が極めて多い」「過剰診断との指摘は事実誤認」と激しく反論

・津田敏秀教授  岡山大学大学院(生命環境学・環境疫学)
「福島の子どもの甲状腺がん発症率は20~50倍」「放射線被ばく以外の原因で説明するのは不可能」と結論付けている
(医学雑誌『エピデミオロジー』インターネット版で公開2015/10)

口を閉ざす医師

「今起きていることを外で話してしまうと立場を失い仕事を続けられなくなる・・・」
「ここで自分が飛ばされると治療(手術)を待っている子どもたちに申し訳ないから・・・」
(箝口令や忖度などではなく、余計なこと(事実)を口にした者がどう扱われてきたかを見て、医者や研究者が静かに黙っていってしまったのかも)

子どもたちは多くの不安を抱え、様々な場面で計画変更や断念・困難に直面している
「不安に感じたことや悩み」
① 結婚 ②治療費 ③学業 ④就職 ⑤経済・生活面 ⑥出産・・・

・学業 出席日数不足で中退・進学やめる/精神的ショックで休学/入院手術で学業・部活・習いごとをこれまで通りできなくなった
・就職・仕事 就職面接時、がんということで内定取り消し/希望していた就職先を辞退して勤務時間が一定の企業へ/手術前に仕事を辞めて実家へ/就職先に話していないのでこれからのことに不安
・日常生活 手術痕が目立ち肌を露出する服がきられなくなった/海やプールに行けない/成人式の写真撮影を手術前に変更

現在、40代50代の子育て中の親世代が多く亡くなっているという話もあった。

◆アイソトープ治療
ヨウ素が甲状腺の細胞に集積する性質を利用して、好悪濃度の放射性ヨウ素を含んだカプセルを内用して細胞を内部被ばくさせ、肺などに転移している甲状腺がん細胞を破壊する治療。
高濃度の放射性物質を体内に入れることで患者自身が「放射能源」となってしまうため数日間完全隔離される。
面会や接触禁止、モニター通して会話。排泄物は放射性物質として処理。
福島には「ふくしま国際科学医療センター」が2016年竣工。
事業費約314億円。
(そこまで隔離する必要があるならば、8000㏃までのがれきの再利用とかおかしいのでは?)

その他白石さんは全80枚に及ぶパワポ資料でお話されました。